学科教習コンテスト

まずタイトルについてだが、

正確ではないかもしれない。

「学科教習コンテスト」?

「学科教習コンクール」?

「学科教習競技会」?

どれかが正解だろう、、、

調べてみたら

『全国指定自動車教習所学科教習競技大会』

これが正式名称のようだ。

長すぎるので、今回の記事では

「学科教習コンテスト」と書いていくことにする。

さて一体このコンテスト、どういったものなのだろうか?



名前から察することもできるが、

各教習所の代表が、

普段は教習生に対して実施する学科教習を

審査員の前で披露し優越をつけるというものだ。

最終的には全国大会になる。

舞台は東京、最後には20校ぐらいで争うわけだが、

それまでには何度かの地区予選があり

地域にもよるが全国の決勝戦までには3回ほど予選がある。

実際の内容は、与えられた教習内容から参加者が選択して

1人当たり10分から15分で行う。

(正確な時間は忘れてしまった。

たしか予選は時間が短かった気がする。)

ここまで聞いて読者の皆さんはどう思うだろうか?

実に素晴らしい、教習所の質の向上のために

ぜひ頑張ってほしい。などと思ってくれているだろうか?

では真実をお伝えしよう。



まずこの学科教習コンテストでは、

何も教習所の質は良くならない。

指導員の資質も向上しない。

このコンテストで行われる物と

実際の学科教習には大きな違いがある。

コンテストで実施するペースで

実際の学科を進めたら時間が全く足りない。

さらにコンテストでは制限時間に対しての

減点が厳しい。競技者は時間に合わせて話す練習ばかりだ。

そして採点項目には声量、話すテンポなどもあるために

客観的には紙芝居屋さんにしか見えない。

こんなこと実際の教習生の前でやったのなら

教室では笑いが起きるだろう。

紙芝居と言えば、本当にこのコンテストのために

紙芝居のような資料を昔は作っていたが

今の時代さすがにそれは古い。

ほぼ、どの教習所もパソコンで

パワーポイントを駆使して

資料をつくり、これを画面に出して

進めていく。

(たまにパワーポイントも何も用意せずに

出てくる競技者もいる。

チャレンジャーだと思う。)

当然、勝ち上がっていくためには

パワーポイントの出来が重要だ。

そのために参加する競技者は、

事前に時間を費やしてパソコンに向かって

パワーポイント作成に没頭する。

中にはプロが作った?と思うほどのクオリティの教習所も存在する。

これはすでに学科教習コンテストではない。

パワーポイントコンテストだ。

この準備時間の間、教習所の現場では

他の指導員たちから冷ややかな目で

見られている。

こんなことしているなら仕事しろ、としか思われていない。

それもそうだ。

こんなもの何の意味もない、

優勝しても現場に活気など湧かない。

コンテストに力を入れて時間を費やすほど

他の指導員たちの士気は下がっていく

みな真実を分かっているからだ。

ときに全国大会優勝などと謳っている教習所もあるが

バカバカしい。

それ実際の教習には活かされることなどない。

所詮このコンテストは紙芝居屋さんごっこだからだ。



さらにコンテストでの審査員もよく分からない。

本当に学科教習を受講するのはお金を払って入校する

教習生というお客様だ。

それなのにコンテストでは、警察の関係者や

どっかの大学教授などが審査員として登場する。

実際に学科教習を18歳にしたことのない人間に

採点され、あれこれ言われて内容を変えていく。

そしてこれには何の意味もない。

もはや、やるためにやっているだけだ。

実際にこのコンテストの参加は任意で、

参加しない教習所も数多い。

というより参加しない教習所の方が多い。

賢明だ。やればやるほど現場の士気が下がるのだから

やらないほうがいい。

参加を決めた教習所は職員の中で競技者を募るわけだが、

やはりこんな無意味なものに出たがる人間はそうはいない。

誰もいなければ上司は誰かを選ぶわけだ。

こうして参加する競技者はイヤイヤ、

参加させられる。バカバカしいと思いながら。

ちなみにこの行事、参加は自由である。

かたくなに参加しない教習所だってある。

割と積極的に参加する教習所もある。

前述の通り、こんなことに意味がないことは

誰から見ても分かっているし何より競技者自身が

一番バカバカしいと感じている。

にもかかわらず参加する教習所の魂胆というか

実情を教えよう。



まず1つは優秀な成績を残して

自社の宣伝をしようというものだ。

教習所のホームページを色々と見ていくと

『学科教習コンクール優勝!』

などとアピールしている教習所もある。

無論、事実なら宣伝してヨシ。

ただしだからと言ってその教習所の

学科教習が素晴らしいかと言えば話は別だ。

理由はこれまで述べてきたとおりである。

現実の学科は時間に追われ、

さらに試験の合格率を意識した

教本を見ていくだけの一方的なものだ。

本当に魅力ある学科教習は

その時に対面する教習生の様子を見て

臨機応変に相手を引き込む話ができる

躍動感にあふれるものだ。

もう一つは、上司が自分の功績として

経営者にアピールするためにこれを利用することだ。

自分の教習所がこれでいい結果を残せば、

あたかも自分がやらせたと胸を張って経営者に

アピールできるというわけだ。

まったく呆れるほかない。

当然、周りの社員はこのことに気が付いているために

こうしたバカな上司にはいつもウンザリしている。

この行事に参加する教習所の現場指導員の士気が下がるのは

このことも大きな要因である。

そしていくらバカな経営者でも、

こんな行事が自社の利益にならないことは分かっているので

結局はこんなクズ上司は最後には皆から見放される。

ここまで言いたい放題言ってきたが、

要するに学科教習コンテストは誰のためにもならない。

そこにあるのは自分のためにこれを利用しようとする

クズ上司と、ウンザリしているその他全員だ。

こんなことに力を注いでいる教習所に未来などない。

断言していい。

さて、この行事はどこが開催している?

と思っている読者の方もいるであろう。

それは『全国指定自動車教習所連合会』だ。

どうやらこれについても

語らなければならないときが

迫っているようだ。



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