忘年会

教習所に限らずではあるが、

同族経営の企業に勤めるサラリーマンにとって

憂鬱な行事の時期が近付いてきた。

忘年会である。

教習所の多くは同族経営で中小企業だ。

日本の多くの教習指導員が、

アホらしいと思って、

これに参加しなければならない時期が迫っている。



まあ教習所に限らず同族経営の企業の忘年会のアホらしさは、

勤めたことのある人にとっては説明不要かもしれない。

社員が頭を下げて次々に経営者一族に並んで酒を注ぎに行く。

その光景やまるで江戸時代の殿様だ。

(実際に見たことはないが。)

生まれたときから王様の3G経営者はこのように

チヤホヤされるのが大好きだ。

社員がいてくれて、

初めて自分が存在していられるという

客観的な事実を忘れ、

社員を使用人のようにしか考えていない

愚かな人間がトップにいる会社の

忘年会ではこのような光景が繰り広げられている。

本当に大きな会社では規模が大きくて

社員全員で忘年会などできない。

せいぜい各部署で進めていくことぐらいしかできない。

要するに忘年会で偉そうにふんぞり返っているバカ社長こそ

井の中の蛙で自分の会社の規模が小さいからこそ

偉そうにできているだけなのだ。



さらにタチが悪い企業もある。

それは忘年会の費用を会社で負担するのではなく、

毎月の社員の給与からレクリエーションとして

勝手に集めている極悪な企業もある。

こうなると本当に悲惨だ。

バカな同族社長と一緒に食事をしたり、

酒を飲みたい社員など誰もいないのに

自分たちでその費用まで負担しなければならないのだ。

気の毒な話だ。



さて、そのような状況でも忘年会に参加しない社員もいる。

会社の行事に参加しないのだから、

経営者は当然面白くない。

自分たち一族に対して反抗的であると目に映るのだろう。

反乱分子として考えるのかもしれない。

まさしく封建社会だ。

同調して参加しない社員に対して

悪く言うクズ上司もいたりするから

これまたタチが悪い。

要するにここに同族経営の企業の

限界というか弱さがある。



同族経営の企業では、何より重視されるのは

経営者一族の金銭的利益とメンツである。

それを守るためなら社員などどうでもいい。

自分のまわりにイエスマンを置きたがるのはこのためだ。

しかしイエスマンが実は無能であることをバカな経営者は認めない。

自分よりも立場が上の人間に対してイエスというのは簡単だ。

それが一番楽な会社での過ごし方だ。

自分の意見をもってノーと言う方がはるかに難しい。

しかし3G経営者は自分にとって都合のいい

イエスマンこそが優秀として様々な人事を行う。

さらには、こういう経営者は

自分にとって都合のいい

一部の人間だけの話を聞き

会社全体を掌握しているような気になっている。

こうなると一部の人間の都合のための

会社になってしまうのに愚かな経営者は気が付かない。

こうして同族経営の企業は自社の

成長のための優秀な人材を埋没させる。

他の社員の溜息など全く届かないのだ。

同族企業のお決まりの崩壊のパターンだ。

実を言えば、忘年会に参加しなかったり

会社の体制に批判的であったりする者の方が

冷静な分析力を持っていたり、

合理的な考え方を持っている。

本当は彼らのような人材を

生かせる企業こそ伸びる企業だ。

しかしバカな同族企業では

自分のメンツが重視されるため

本当に優秀な社員は日の目を見ない。

そしてこのような社員は合理的でもあるために

バカな一族のために自分の力を

発揮することこそ無駄だと考え、何もしなくなる。

ちなみにやはり本当に大きな企業のトップは

必ず反体制派とのコミュニケーションを大切にしている。

彼らの冷静な分析力こそ会社発展のカギだと分かっているからだ。

自分のメンツより会社の発展、同族経営とはやはり格が違う。

忘年会の様子を見ればその企業の現状とその先が見える。

残念ながら同族経営の教習所には暗い未来しか見えない・・・。

 

 



Follow me!