怒れ!高齢者!!

高齢者講習について気が付けば随分と長く書いている。

本当はもっと短く終わるつもりでいたが、これだけ高齢者の事故が大きく取り上げられ世間から注目される中、簡単に終わらせていいと思えなくなってきた。教習所の腐敗の中で高齢者を取り巻く実情を知ってもらいたいと思い始めたからだ。その中で高齢者講習の実際を伝えてきたつもりだ、そしてそろそろ話も尽きてきたかなと思っていた中、驚くべき情報を入手した。きちんと確認をした事実なので安心して読んでほしい。



現在、高齢者講習は2時間講習と3時間講習に分かれているが受講者の数で言えば2時間講習の方が多い。そのため、どの教習所においても2時間講習の方を多く設定して増え続ける受講者に応えようとしている。(その分3時間講習はもっと予約が取りにくいかもしれない)

しかし教習所がどれだけ頑張っても受講希望の高齢者の人数には敵わない。しかもこれからも増え続けることは分かりきっている。

そのような状況の中で、ある都道府県が極めて不公平なことを始める。2時間講習では指導員1人あたり受け持つことができる受講者は3人までであるが、なんとその県では4人までとルールを変更してしまったのだ。(弾力化と言っているらしい)

その県とは、、、愛知県だ。年間の交通死亡事故数ワースト1を続ける県だ。

この件については以前にも書いたが愛知県にはとにかく自動車が多くもちろん運転免許保有者の数も多い。

当然ながら運転免許を保有する70歳以上の人口も多く講習受講人数も多いわけだが、講習の予約の取りにくさは愛知県が全国で最も厳しい状況であったらしい。すこし考察してみた。愛知県には50校に近い教習所が存在する。それにもかかわらず講習の予約が取れないということは各教習所は高齢者講習に熱心ではない、というより多くの高齢者を受け入れられない状況なのかもしれない。深刻なのは人不足なのだろう。50近い教習所の数は全国的に見てもかなり多い。教習所同士の不毛な争いが現場スタッフを疲弊させ人不足を招いているのではないかと容易に想像がつく。こうなってくれば高齢者講習の問題だけでなく新規免許取得者に対する教習内容も心配になってくる。一般の人よりも知識も技術もない素人指導員が教習に当たっている姿が目に浮かぶ。ただでさえ愛知県は事故が多いのにこれは心配だ。愛知県の事故の多さや運転マナーの悪さについてよく言われるのは教習所が大きく関わっていると断言してよいのではないかと思う。



少し話が脱線したが、ここで申し上げたいことは全国で統一されている講習の実施方法が愛知県だけ異なっていいのかということだ。この情報は愛知県で今も指導員として頑張っている知人から得たものだが、これについて説明会があったそうだ。その説明会の内容を簡潔に言えば実施人数は増やせ、でも内容は省くな、というものであったらしい。

妙な話だと思わないだろうか?実施人数が増えても同じようにできるのであれば初めから時間に対して内容が不足していると証明しているようなものだ。指導員1人当たり3人から4人になれば当然、指導員が受講者1人当たりに対応する時間は減少する。それでも全国と同じように講習は実施したことになるし受講料は変わらないのだ。

情報を提供してくれた指導員の話ではやはり受講者の人数が増えれば従来のやり方では時間が足りなくなってしまい、内容を省くなと言われていても現場ではかなり省略した方法で実施せざるを得ないと語っていた。一生懸命やったところで自分たちの給与が増えるわけでもないしと寂しそうに言っていた。時間がないことによって受講者である高齢者をまるで流れ作業のように扱っている現状には心を痛めていた。

しかしながら受講者は以前と変わらない受講料を支払わなければならない。2時間講習は¥5100だ。愛知県の高齢者は全国に比べて内容の薄い講習で同じ料金を支払っていることになる。これは怒っていいと思う。

さらには全国の教習所に対しても極めて不公平だと思う。全国の方法では指導員1人当たり3人の受講者までなのだから2時間の講習では教習所が得る料金は単純に¥5100×3で¥15300だ。

しかし愛知県では4人まで対応できるのだから¥5100×4で¥20400だ。全く利益率が変わってくる。



他の都道府県の教習所の皆さん、こんなことが許されていいのだろうか?今すぐに愛知県警に抗議するか自分たちも同じ方法で実施できるように交渉しなければならない。

といっても講義するようなことはありえないと私は知っている。

結局のところ何人高齢者講習を実施しても3G教習所では評価もされないし、1円も給与には還元されない。

教習所の利益率、すなわち効率が上がるということは結局現場指導員の負担が増えているだけでスタッフには還元されず同族経営者が儲けるだけなのだ。人件費を下げることしか考えていない3G経営者の教習所では現場スタッフは少しでも逆に効率を下げて自分たちの仕事の価値を高めようとする。同族経営で効率を高めようとすれば必ず現場では逆の作用が起きる。

いずれにしても愛知県は高齢者と指導員は気の毒だ。結局得をしているのは3G経営者だけなのだ。

怒れ!高齢者!! あなたたちは教習所の餌にされている。自分たちの運転を棚に上げても高齢者講習の現状についてはもっと抗議してよいのだ!

ps 今回、情報を提供してくれた愛知県の指導員さん本当にありがとう。



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