アクセラの事実

自家用車でアクセラに乗っているという人は今回の記事について読まないことを勧める。

これまで『教習車両』『アクセラという選択』においてアクセラという教習車について否定的なことを述べてきた。

別に私はアンチマツダではない。(といっても自分で所有したこともないが)

ただ教習車としては明らかに不向きであると言いたかっただけである。

そしてこの車両に対しての信頼性、耐久性について教習所業界で今も頑張る友人たちに報告をお願いしていた。

今回はその件について色々と話を聞くことができたので紹介したい。

まずはアクセラの耐久性について、これは教習車としては全くダメらしい。

特にひどい部分はクラッチと灯火のバルブ類だ。

クラッチは1万キロ程度ですぐにダメになって交換をすることがほとんどであるとのことだ。

いくら何でもそれはないだろうと思ったが事実らしい。

クラッチは使い方次第で寿命は大きく変わるものだが、他の車種(トヨタのコンフォート)などと比べると随分と短命である。当然ながら消耗部品であるために交換費用が発生する。車両本体は安いがその後にお金がかかる。安物買いの銭失いだ。

次に灯火類のバルブだ。なぜか後退灯がよく切れるというのだ。不思議だ。車のライト類で最も点灯させる頻度が低そうなものだが・・・ 部品が安物なのだろうか?(この部分であるがほとんどが接触不良であるとの事実を教えられた、叩けば点灯するらしい。お詫びと共に追記する。しかしバルブに不具合がないということはますますマツダの信頼性に不安がある。)

さらにはエンジンオイルかトランスミッションからのオイルなのかオイル漏れの頻度も高いという。

安物と言えばこの車、コストカットの影響だろうかフロントガラスが韓国製で歪みが分かるレベルの代物だそうだ。一般車向けのガラスがこうでないことを祈る。

このようなこともあってか最近ではまだ新しいはずのアクセラを手放して違う車両に切り替えている教習所も出てきている。



さらに面白い話が聞けた。

じつはこのアクセラ、教習車として致命的な欠陥があった。(これまでもいくつか述べたが)

それは車の形によるものからである。アクセラのフロント部分は隅の部分が落とされ先がやや尖ったデザインになっている。クランクコースに入ったときハンドルを切り遅れた場合、ふつうは設置してある障害物(ポール)に接触するハズがアクセラの場合はポールには触れずに前輪がポール下の縁石に当たるのだ。これは検定を実施するうえで困るを通り越して不正でしかない。実際の検定の場でポールではなく前輪が当たった場合は脱輪になるのだが、あり得ないということで実際には減点できない。本当はポールに当たっているはずだからと接触で不合格にしたくても当たっていないのだから納得してもらえるハズがない。アクセラは教習所お得意の不正検定に一躍かっている。

さらに似たような事例もある。リアのオーバーハングが非常に短いアクセラならではだと思うが、方向変換において失敗しても車体がポールに接触しないのだ。

詳しく話そう、方向変換は所定の場所に後退して車両を誘導し、その後前進。結果として車の向きを180°変える課題である。従来の教習車ではハンドルを切り遅れた場合、車両はコースに設置してある側面のポールにぶつかる。しかしアクセラの場合は、やはり上記の理由でポールにボディがぶつかるのではなく車輪が縁石に当たるのだ。検定で不都合があるだけではなくこれでは教習生は必要な運転に関する安全確認や操作を習得できない。運転免許を取得して駐車をする際に他の車両にぶつかるまで下がっていくのが関の山だ。(方向変換は駐車ではないが)

さらに教習所職員なら驚くような事実があった。同じく方向変換において後退場所に入った後にそのまま後退し続ければ後方に設置してあるポールにぶつかる。もちろんこれは失格である。しかしアクセラの場合少しでも斜めになっていれば後方のポールにはぶつからない場合がほとんどなのだ。これでは検定は成り立たないし、やはり運転者の育成には極めて不向きだ。

実に困った教習車両だ。安いという理由で多くの教習所で採用されているのだが、現場での評判は最悪だ。



以前まであったトヨタのコンフォートはすでに生産が止まっている。これは歩行者保護の安全基準に適合できなかったからだが、やはりあまり売れないことも要因だった。なによりこの車、圧倒的に頑丈だった。皮肉な話だ、クオリティの高い車を作って壊れないから買い替えの需要が減ってしまうとは・・・

タクシーでもクラウンコンフォートからJPN TAXYに切り替わっており多くの方が目にしていることだろう。

ではトヨタは教習車を作っていないのかというとそういうわけでもない。しかしコンフォートのように教習車として生産したのでは採算をとることは難しい。そこでトヨタはカローラのセダンを(アクシオ)教習車仕様にして販売している。コンフォートに比べればかっこいいがやはり機能美を極めたコンフォートにはあらゆる面で教習車としては敵わないと聞く。特に後席の広さ、運転席からの見切りの良さはアクセラほどではないが不便と聞いている。

他にもホンダのグレイスという車種が教習車仕様として販売されているが評判を聞くことができない。あまり採用されている様子がない。しかし諸元表を見る限りは5ナンバーサイズの全幅を含め使い勝手は悪くなさそうだ。

アクセラはフルモデルチェンジをしてマツダ3となった。今後の教習車はどうなるか分からないが、お願いであるどうかマツダは教習車を作らないでほしい。マツダは教習車を定められた適合基準に合わせて作っただけだ。そこで働く人、初めて車に乗る教習生のことを考えていない。採算の面から見て難しいことは分かっているが、どうか自動車メーカーが教習車専用の車種を生産してくれることを願う。



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