指名制がもたらす大罪

歯科医院に通院している。

定期的な検診に加えて場合によっては治療、クリーニングとお世話になっている。

虫歯は予防が最も重要、であるが皆が予防しきっていたら歯科医院は成り立たない。

最近では歯科医院が飽和状態で倒産が急増している。

その数はコンビニエンスストアを上回るというから驚きだ。

さらには歯科衛生士の人件費高騰、患者の減少など歯科医院にとっては厳しい状況が続きそうだ。

こうした背景もあって歯科医院は患者の獲得に熱心だ。親切、丁寧、清潔は最低限で各医院が明らかな過当競争の状態に陥っている。

私が通う歯科医院はなかなか予約が取れないほどの盛況ぶりだ。個人事業主が多い歯科において1つの医院には歯科医が1人というのが定番であるが、私が通う歯科医院は複数の歯科医が勤務している。

では毎回担当してくれる歯科医が変わるかというとそうではない。基本は同じ先生にお世話になる。

私はこれが気にいっているし、当たり前だと思っている。皆さんはどう思うだろう?

毎回、歯科医の先生が変わったら治療に対して不安を持つのではないだろうか?

これは教習所にも当てはまるのではないだろうか。

教習所には指名制と担当制がある。

指名制は歯科で例えるなら治療の途中でも通うたびに歯科医が変更になるということだ。

私だったらこんな歯科医院には絶対に通わない。

やはり教習所は担当制が望ましい。それは指導員の成長という教習所にとって重要な要素がそこにあるからだ。指名制の教習所では指導員に自己保身というスキルばかりが磨かれ本物は育たない。そこにあるのは無責任の押し付け合いだ。いかに自分が苦情をもらわずに調子の良いことばかり教習生のまで言っていられるかが出世したり嫌な思いをせずに済む秘訣となる。

指名制の教習所では指導員は教習生と向き合うのではなく、会社の中での自分のポジションと他の指導員と向き合うことになる。これでは教習生にとっても本当に必要な安全マインドは育まれないのだ。

さてこのようなことを考えていたら、とても残念な交通事故のニュースが入った。

愛知県のことだ。令和元年7月31日未明、19歳大学生の運転する乗用車が信号無視をしてトラックと衝突したのだ。乗用車に乗っていた18歳の同乗者が死亡した。

運転者が19歳ということは間違いなく運転免許を取得して1年未満であるということだ。

この場合、初心運転者死亡事故として卒業させた教習所には間違いなく警察の立ち入り調査が入る。

どこの教習所か知るすべはないが、この教習所が担当制か指名制かによって対応が変わってくるだろう。

担当制なら、確実に指導に当たった指導員はその卒業生を覚えているだろう。そして今回の件を深く考え今後の在り方に活かしていくのだろう。おそらくは葬儀にも出るのではないだろうか、そうであってほしい。

しかし指名制の教習所になると現場での対応は最悪なものになる、何せ誰も反省しない。卒業生の原簿を出してきて誰が一番多く担当したとか誰が卒業検定をしたとか責任逃れの応酬となる。(正確にはだれも責任など負わない)

私の経験上だが、警察の立ち入り調査の際には検定を担当した者や節目の教習を担当した者が話を聞かれる。しかし多くの場合「覚えていない」で終わっていく。担当制ならこんなことはあり得ない。

そして指名制の場合、このようなことが起きると死亡事故が起きたのにもかかわらず、ただただ迷惑そうにその卒業生の悪口を言い放つ職員ばかりになる。理由は面倒くさい仕事を増やされた、程度にしか考えていないからである。これが指名制の教習所の実態だ。指名制にとって教習生はお客様、お客様は神様だ。だったらその神様が仏様になったら悪口を言えばいい。

まもなく葬儀があるだろう。教習所関係者が参列するかでその教習所の実態が分かる。

誰も来なければ上記のような指名制の教習所だ。違っていてほしいと思っても恐らくはそうだろう。

このような教習所こそ本当の犯罪者集団であり、表向きは良いことばかり言っているが裏では3G経営者、さらには犬管理者、クズ上司によって腐敗しきった群れなのだ。

今回の事故は運転者である卒業生は生きている。しかし大切な友達を自分の行為で死なせてしまったという思いにこれから耐えていけるのだろうか。報道では逮捕されたともでていた。

直接的には本人の行いが招いた結果であるが、私にはわかる教習所が彼に対してどのような接し方をしてきたかが・・・

彼はその教習所に通わなければ絶対に今回の事故は起こさなかっただろう。(違う事故は起こすかもしれないが)

こうやって考えていくと現代の教習所がいかに恐ろしく罪深いところか思い知る。

これから教習所に通う皆さん、そして親御さん。指名制の教習所になど通わせてはいけない。

これまでに書いてきた恐ろしいことが待っている。もし大切なお子さんが『〇〇先生、楽しい』『〇〇先生、よくしゃべってくれる』などと言いだしたら手遅れである。

 

最後に、今回の事故で亡くなった男性に対し、お悔やみを申し上げるとともにご冥福を祈ります。

そして事故の当事者の男性、これからの人生をかけて償いをしていくことになるのだろう、償いとは許されなければ報われないで終わるかもしれないことだ。しかしあなた自身が前を向いてしっかりと生きていくとが一つの償いの形であることも知っておいてほしい。

 

 

 

 

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