国の形

最近のテレビでは毎日のように『自粛を要請』という言葉を聞く。

他でもない新型コロナウイルスの件でだ。

聞き流しているが冷静に考えるとおかしな表現だ。

自粛・・・自分からすすんで行いや態度を改めて慎むこと。

要請・・・必要なことが実現するように、願い出て求めること。

そう明らかに矛盾する内容だ。

外出してほしくないなら、営業してほしくないなら禁止してしまえばいい。

しかし日本の場合は自分で謹んでくださいよ、というものなのだ。

他国では外出したら罰金などという強烈なものもあるがこれぐらいは必要なのが今回のウイルスなのだ。

まもなく皆さんの家にも政府からマスクが届くだろう。

とても小さく小学校で給食の配膳の時に使っていたものを思い出す。

無いよりはマシ、と世間の評判だが実際にこれに466億円使ったとなれば無い方がマシと言われても仕方ない代物のようだ。

いよいよ全国に非常事態宣言が発令される。感染者を少ない人数で抑えていたドイツも感染者が急増している。

まるで映画を見ているような状況だが、これは現実だ。

さて悪夢のような現実に人類はどうやって乗り越えていくのだろうか?

言うまでもなく人間社会はお金を中心に回っている。

お金のために行動するのが人間なのだ。

率直に言って今のこの人間の行動理念ではこのウイルスに勝つことは難しいと思う。

お金を求める人間の原理が礎となっているこの社会が滅びるのが先か、ウイルスに打ち勝つ治療薬の開発、実用化が先かどちらかという情勢である。

この日本においては何事にも自粛を求める政府と補償を求める国民のエゴとエゴのぶつかり合いという様相となっている。

自粛を求める理由は簡単、ウイルスの拡散を防ぐためだが休業の自粛を要請はそれについて補償をしかねるからだ。だから『自粛を要請』なのだ。

そしてそれに対して保証を求める国民。共通の敵であるはずのコロナウイルスではなく互いに意識が違う方に向かっている。人間とはそういうものなのだろうか?

ハッキリと言い切ってしまえば国民に充分な補償などできるハズはない。

なにせ日本政府にはお金がない、毎年借金をして予算を組んでいる国家なのだ。

国民を養える能力はない。

しかし日本の国家予算は今や年間100兆を突破している。

これだけお金があっても足りないのだから使い方がおかしいと思わざるを得ない。

何も知らないくせにと官僚から、政治家から言われそうだが貧乏人だから分かることがある。

公務員や官僚は一体いくらもらって仕事をしているのだろうか?

公務員は国や各自治体に勤めているのだから当然その財政によって給与が支払わなければならない。

だとすれ国家公務員は日本が赤字続きで借金まみれなのだから本来なら給与ゼロなのだ。

一般企業なら倒産しているはずだ。

日本では入閣する政治家がそれについてド素人ということがよくある。

世界から見ても違和感を与えているだろう。

なぜこれでまかり通っているのか?大臣になった政治家よりも裏で官僚たちが実務を担っているからだ。

大臣はお飾りなのだ。いや国会議員の多くがこのような形なのかもしれない。

結局日本では官僚という国家公務員が国の進む先を決めている。政治家はたしか存在する、しかしそれは官僚に踊らされるか官僚をコントロールできるかのどちらかだ。

社会の意思決定権を官僚が握っている。誰が政治家になっても根本的には変わらない。

ルールを作れるものが自分にとって不利になるルールを作るハズがない。

今日の日本社会の閉塞感は恐らくはこのせいであろう。

官僚たちも人間だ。家族がいる。他人より自分の家族が大事だ。他の誰かが苦しんでいても自分の子供にはいい思いをさせたい。これが人間の愛なのだ。愛とはつまりは個への執着。執着は恨みと争い、不平等の原因ともなる。

愛は発展の原動力でもあり破滅のきっかけでもある。

これは民間企業の経営者でも同じであろう。

社員の給与と経営者の所得の差の大きさは、その企業の在り方を示している。

経営者が富を独占し余ったお金を社員に分けているだけの構造では社員は奴隷と同じである。

そして無駄にその企業の商品の価格を押し上げ社員も幸せになれない。

残念ながらこういう企業、実に多いのだ。

だから介護にも医療にも公共事業にもお金がかかって仕方がないのだ。

(実際にはやらなくていい公共事業が実に多いが)

結局この国は都合のいい人によって都合のいいようにお金が回っているだけだ。

国家は国民のためにあるわけではない。

国民が国家という名の面をかぶった一部の人間のために存在するのだ。

所詮、この国は昔からの差別社会から何も変わっていないのだ。

このような状況で、コロナウイルスによる減収を保証しろなどと叫んでも意味などない。

政治家も公務員も自分たちの腹は痛めるハズもない。

保証しろと叫びたい気持ちも分かるが、そもそもあなたたちは今の政治家を選んだのか?

ちゃんと選挙に行ったのか?どうせ誰がやっても同じと考え投票に行かなかったのではないか?

誰がやっても同じ、は同意する。前述の通り政治家の背後には官僚がいる。

この国を真に操る存在だ。

我々は政治家を選挙で選べても官僚は選べない。

しかしどうせ無駄だからと選挙にも行かず、このような状況になったからと保証しろと言うだけなのはあまりにも都合がよすぎではないか?

だったら今の日本の在り方について何らかの意思表示をすべきではないだろうか。

例えば選挙に行く。ふさわしいと思えない人物や、よく知らない人間に票を入れるくらいなら、この国の今の姿に不満ならいっそ無効票を投じてみてはどうか?

全体の中で無効票がどんどん増えて選挙が成立しなくなれば少しは国について意思を表明できるのではないか?

一応ではあるが日本では国民に主権があるらしい。

そしてそれを発揮できる機会は選挙しかない。

知らないけど何となく、頼まれたからこの人、ではなくはっきりと自分の不満や意思を選挙で示してはどうだろう?

すくなくても今の日本は無責任の応酬にしか見えない、そんな現実のなかで医療従事者が力尽きてしまいそうだ。

我々は外出を控え、国家の形、自分の子供たちのために果たすべきことを考えてほしい!

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