普通二種免許を求める人々

二種免許が取得可能な教習所は全体の中では少数派だ。

平成14年から試験場だけでなく教習所でも取得可能になったわけだがすべての教習所が指定を取得したわけではないからだ。

教習所が公安委員会から指定を受けるためには様々な基準をクリアしてさらには指定前教習というハードルを達成する必要がある。大雑把に言えば一般の人を集めて教習して試験場の技能試験に全員合格させなければならないといものだ。

これはこれで非常に大変なことである。この対象となる一般の人は当然教習所関係者ではダメである。

教習所関係者でない人に現職の教習所職員以上の運転をさせなければならないのだ。

時間と苦労は相当なものである。しかし大きなやりがいと達成感がある。指定前教習を乗り切った指導員には頭が下がる。

こうした苦労とは別に、普通二種を取り扱うための設備面のハードルは実は低い。大型免許を扱うよりははるかに初期投資は低い。

なぜなら普通二種は普通車しか乗らないからで車両はそのままでいいし、コースだって普通一種のコースのままでいいわけだ。鋭角コースだけは増設する必要があるが。これだって大してスペースはいらない。

ならば多くの教習所が普通二種免許を取り扱ってもよさそうなのに実際はそうでもない。

取り扱う車種が多ければその分教習所の集客力は上がるはずだ。しかしそこには様々な経営判断があってむやみに車種を増やさない経営者もいる。経営の基本『選択と集中』だ。

そこには二種免許ならではの効率の悪さがある。(教習所側に都合だが)

普通二種免許を求める人々は大雑把に言うと二種類。

1つはタクシー会社に就職してそこから教習所に派遣されてくる人。

(ほとんどはすでに会社の制服を着用している。料金も会社請求になる)

ほとんどがこのパターンである。少数派だがもう一つは個人で取得しに来る人だ。

昔は私たちはこの人たちを一般と呼んでいた。当たり前だが。

さてこの人たちは何のための取得かというと介護タクシーを立ち上げたい人、免許マニアとして趣味で取得する人様々だ。(免許マニアなら試験場で取得してほしいと思うが。教習所の金で買っただけの免許など少しもカッコよくないし自慢にもならない)

圧倒的にタクシー会社からくる人の方が多いわけだが、一度に多くの人が入ってくるわけではない。

タクシー会社の新人の採用に合わせて教習所にもやってくるわけだ。

私も教習所で二種免許の責任者を務めていたことがある。

正直に言ってしまうと、

『またここから入ってくるのか』とため息ばかりついていた。

ではなぜ溜息しか出なかったのか、そしてなぜ効率が悪くすべての教習所が二種免許を取り扱わないか明らかにしていこう。

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